手打ちのリングイネの上に、丁寧に仕上げられたラグーソース。
ふわりと立ちのぼる香りと、口に広がる奥深い旨味。
「黒毛和牛と香味野菜のラグーソース リングイネ」は、まさに“時間を味わう”一皿です。
ラグーソースとは?
「ラグー(ragù)」とは、イタリアで“煮込みソース”全般を指す言葉で、牛肉や豚肉、香味野菜をゆっくり煮込んで作られます。
トマトを加えるレシピもありますが、必ずしも必要ではなく、地方や家庭ごとにバリエーションはさまざま。
ボローニャ風、ナポリ風…どれも根底には、「家庭の台所で受け継がれてきた知恵」があります。
じっくり火を入れ、素材がとろけ合うまで待つ。そのプロセスこそが、ラグーの本質かもしれません。
プラナバルカのラグーソースは——
実は、当店のこの一皿のレシピはシェフの秘伝。
どんな香味野菜が使われているのか、火入れの加減やスパイスの配合などは、誰も知り得ません。
けれど、ひと口食べると、言葉にできない“深み”だけは、確かに伝わってきます。
そしてこのラグーが、手打ちのリングイネに驚くほどよく絡むのです。
モチっとした歯ざわりと、黒毛和牛の旨味。
それは、日常をほんの少しだけ特別に変えてくれるような、そんな感覚すら覚えます。
真似できないけども、家でも作ってみたい。
プラナバルカの味は真似できないけども、家でも作ってみたい
「この味に近づきたい」「家でもラグーに挑戦してみたい」──
そう思わせてくれるのも、この一皿の魅力です。
ということで今回は、ご家庭でもチャレンジできる“ラグー風ソース”の簡易レシピをご紹介します。
あくまで“風”です。でも、手間をかけるほどに、確かにおいしくなっていく。
その過程も、ラグーの楽しみのひとつなのです。
【家庭で作るラグー風ミートソース(4人分)】
材料
- 牛ひき肉:300g(豚を混ぜてもOK)
- 玉ねぎ:1個(みじん切り)
- セロリ:1本(みじん切り)
- にんじん:1/2本(みじん切り)
- にんにく:1片(みじん切り)
- 赤ワイン:100ml
- トマト缶:1缶(カットまたはホール)
- ローリエ:1枚
- オリーブオイル、塩、胡椒:適量
- パルミジャーノチーズ(仕上げ用):お好みで
作り方
- 鍋にオリーブオイルを熱し、にんにく・玉ねぎ・セロリ・にんじんを炒める(約10分、じっくり甘みを引き出す)。
- 牛ひき肉を加え、炒めて色が変わったら赤ワインを加え、アルコールを飛ばす。
- トマト缶、ローリエ、塩、胡椒を加え、弱火で最低でも40分〜1時間じっくり煮込む。
- 味を見て調整。仕上げにパルミジャーノをたっぷり削って完成。
パスタは、タリアテッレやリングイネなどの少し太めでもっちりした麺がおすすめです。
少し手間はかかりますが、家に広がる香りと、じっくり煮込んだ味は格別。
それでもやっぱり、「あの一皿」にはかなわない。
だからこそ、またプラナバルカで本物のラグーが食べたくなるのかもしれません。
ワインを片手に、静かに味わいたくなるようなパスタ。
黒毛和牛と香味野菜のラグーソース リングイネは、そんなひと皿です。
心をほどくようなディナータイムに、ぜひご賞味ください。